高射幸性遊技機設置比率の自主規制の再検討

高射幸心

規制の流れ

今回は少し怒りの記事になってしまいます。
パチスロ規制の記事でも紹介したように今まで4号機という10年前ぐらいに「初代ミリオンゴッド」という台がありました。1/8129という薄いフラグを引けば1時間で10万円獲得できたり天国状態に入れば低設定でも1万枚(等価で10万円)以上すぐにでるパチスロ台がありました。
このような台は著しく射幸心を煽るということで規制され撤去されました。その後も4号機のストック機の時代ではボーナスを引いてもすぐには放出せずに一時的にストックをしていました。
ボーナス放出フラグを引くと「初代 吉宗」では大量獲得機では1回のビッグボーナスで711枚獲得出来たり「初代 北斗の拳」では、レギュラーボーナスを継続率によりストックがあり継続に当選する限り放出していました。これらの4号機は、射幸性が高く警察の指導も入り4号機は廃止され5号機の時代へと移り変わりました。
5号機の時代の初期の時代は現在でいうジャグラーみたいな台ばかりで射幸心の低い台ばかりとなりパチスロ遊戯者が減ったりパチンコユーザーへ流れたりしました。
ホール関係者もパチスロの新台を入れてもお客が付かないのでスロットがあった場所をベニヤ板で埋めて対応している店舗もありました。
ベニヤ板
ギャンブル依存症者にとってはノメリコミが減り喜ばしく政府や警察もこのような状態にすることが目的だったのですが危機を感じていたのは今まで甘い汁を吸っていたパチンコ業界とパチスロ台を作っていた遊技機メーカーになります。

規制の隙間をかいくぐるパチンコ業界

タバコの煙
そこで遊技機メーカーはAT・ARTなる台を開発しました。AT(アシストタイム)は、ボーナス状態などに入るとリプレイ確率はそのままにベルのナビによりメダルを増やしていくことができます。また、ART(アシストリプレイタイム)は、ボーナス状態などに入ると通常時に比べてベルとリプレイが高確率で成立する状態になります。
このように4号機であれだけ規制をして射幸心を抑えて5号機に向かった訳なのですが結局、規制の狭間をかいくぐりAT機やART機が出現して再び射幸心を煽り1日で1万枚以上獲得できる台が出てきました。このことに政府や警察より強く怒りをかうことになります。政府としてはここ直近の動きとしてIR(カジノ)法案を通す為にギャンブル依存症対策を進めないと行けませんでした。そこで去年大きく問題になったのはパチンコでは完全に釘調整禁止と1/399のMAX機廃止という流れになりました。

高射幸性遊技機設置比率の自主規制

このような流れを受けてパチスロも言われる前に自主規制という形で「全日本遊技事業協同組合連合会」が下記のように上記のように著しく射幸心を煽るいわゆる旧基準機であるAT機やART機を決めて下記のように順を追って撤去していくとしていました。

僕たちパチスロ依存症者にとっても打っている台は、ほぼ射幸性が高いAT・ART機のみです。このような機種があったり今ではイベント禁止とはなっていますが旧イベント日などと歌い集客しているおかげでなかなか辞めることはできません。僕自身まだ完全に辞めれたという自信はないですが依存性が高く射幸心(ギャンブル性が高い台)が高い旧基準機が後3ヶ月で今の半分(30%→15%)になるということはさらにパチンコ店に行くことを遠ざけてくれる要因の1つになると思っていました。

規制に係る代表する機種

  • バジリスク絆
  • ミリオンゴッド 神々の凱旋
  • アナザーゴッドハーデス
  • 北斗転生
  • モンスターハンター月下雷鳴

しかし、今になり全日本遊技事業協同組合連合会(全国のパチンコホール組合の協同組合連合会組織)から「高射幸性遊技機設置比率の自主規制の再検討」というのが発表されひっくり返りそうになりました。
高射幸性遊技機設置比率の自主規制の再検討
実際に「全日本遊技事業協同組合連合会」のホームページでは11月2日現在「お知らせ」や「最新情報」の所をみても掲載されていませんでした。他のメディアがプレスリリースとして掲載しているのみでこんなんでいいの?と腹ただしく思うより失笑してしまいました。
この掲載分を読み解くと下記の点が気になりました。

6号機の市場への供給の見通しが極めて厳しい

僕自身の見解としては、パチンコ店は応援しませんが「平成31年(2019)1月31日までに旧基準機が15%以下」になると全国のパチンコ店はその認識でいました。そしてそのようになる前提で射幸心の低い6号機の入れ替えの準備や今現在していたはずです。そもそも「6号機の市場への供給の見通しが極めて厳しい」と言いますがあたりまえです。なぜなら射幸心が高かった4号機が廃止され5号機になりそれでも規制の隙間をかいくぐり旧基準機を開発してそれが問題になっている訳なのですから。それを「6号機の市場への供給の見通しが極めて厳しい」と言うのは矛盾していると共に時代を逆行しているとしか言えません。

新台として販売されている旧規則機→検定期間満了をもって撤去

そもそも古い台や射幸心が高い旧基準機を新台として入れるのが間違っています。古い台や旧基準機を入れ替えて射幸心の低い6号機へと変化させようという時代になっているのに子供の言い訳としか思えません。

中古機稼働が見込まれる(品薄で値段が高騰)

「中古機稼働が見込まれる」=「パチスロ依存症者の原因は旧基準機や射幸性の高い台」ということです。約1年前では旧基準機の「バジリスク絆」が1台200万円以上していたのには驚きを隠せませんでした。それぐらいお客からお金をぶっこぬけるということです。旧基準機ではないですが、「聖闘士星矢 海皇覚醒」というパチスロ台も最近まで400万を超えているのには驚きを隠せませんでした。興味がある方はこちらの「中古機相場.com」からチェックしてみてください。

組合の脱退 廃業

予定通り「1月31日までに旧基準機を15%以下」にするとパチンコ店が組合を脱退したり廃業したりするそうです。僕から言わせればそんなの昔から決めたことで誰でも知っていた訳じゃないですか。政府も昔はほったらかしでしたがようやく菅官房長官も「政府がパチンコ換金廃止を検討」して業界を健全化しようとしているじゃないですか。

1/31延期と11/14全国理事会の議案

11/14に理事会で議案するということですがもう2ヶ月半しかありませんしなぜ今のタイミングなのか理解できません。パチンコ業界を縮小に向けて対応していた政府や警察庁に対しての心象も非常に良くありませんしパチスロ依存症で苦しんでいた方がもう少しでやるきっかけを減らすことができ借金の問題や迷惑を掛けてきた家族に対してもなんとかなるのではないかと思っていた方には残念というしかありませんし、もし延期となるのであれば政府が介入して厳しい対応を取って欲しいと思います。