天井とは
パチスロを辞めれない原因のひとつに天井という存在があります。
天井というものは、各スロット機においてボーナスが引けなければ救済措置としてボーナスやAT・ARTなどが自動的に当選するシステムとなっています。天井搭載の機種もありますし天井を搭載していない機種もあります。
僕が思うところこの天井という存在がパチスロ依存性を加速させるひとつの要因だと思っています。なぜならパチスロを打ち全く当たらなければ今日は運がわると割り切りある程度金額的にも負けが込んできたら普通は諦めて帰ると思います。しかし天井があるせいで天井がある1000ゲームや1500ゲームまで追って行こうという心理がでます。
天井特有の恩恵
最近の台だと天井があってもボーナス確定やARTが確定するぐらいでそれほど大きな恩恵はありません。僕が始めて天井という存在を知った台は2002年にサミーが開発した「猛獣王S」という4号機の機種です。この天井システムというのは、ボーナス間1200ゲームを超えると天井状態になります。1/64のチェリーを引くたびにサバンナチャンスに入ります。ただし1/256の確率のチェリーを引くと天井状態が終了しますがまずこの薄いチェリーを引くことはないと思います。ですのでビックボーナスかレギュラーボーナスを引くまで無限にサバンナチャンスに移行しボーナスを引けなくても1万枚突破することもあったのです。
現在でも天井の恩恵がある台
この機種はもう16年前の台ですが現在でもこのような強烈な天井を契機に一撃何千枚も獲得できる機種が存在しています。
それは旧基準機にあたる「ミリオンゴット神々の凱旋」「アナザーゴッドハーデス」や「北斗の拳 転生の章」です。
「ミリオンゴット神々の凱旋」の場合ですと朝一設定をリセットすれば1000ゲームで天井に入ります。朝一リセットがなければボーナス間1480ゲームで天井が発動します。天井の恩恵は1/2で80%のゴッドゲームが連チャンがループするシステムになっています。残りの50%は1%ループになります。僕も何度が天井に到達して1度天井だけで30連以上し9000枚を獲得しその後もアメージンググレイスがなりやまずいつまで続くのだろうと思いながら閉店時間の為打ち切りになった経験があります。しかし、天井に行っても1/2の80%ループが取れなければ単発の300枚弱で終了となります。1000円(50枚)あたりの回転数は25ゲームです。ですので1480ゲームまで追うと単純に59,200円掛かります。それで80%ループ非当選だとほぼ単発で終了となり撃沈しますし1480ゲーム手前でまさかのボーナス当選をしてしまい天井の恩恵を受けられずにただ投資金額が増えてしまい負けが込む結果になってしまいます。
「アナザーゴッドハーデス」の場合ですとボーナスAT間1570ゲームを超えるとプレミアムオブハーデス当選が確定します。その恩恵は最低100ゲームのATが確定し10ゲーム間に1/9のハーデス揃いができると100ゲーム以上の上乗せが確定します。また一度のハーデス揃いにループ性能もあります。ですので運がよければ天井により1000ゲーム以上のATが確定します。反面、運が悪ければ最低保証の100ゲームのみで終了してしまいます。1000円あたり28.65回転まわります。0ゲームから天井1570ゲームまで回すと54,799円の投資が掛かります。
「北斗の拳 転生の章」は、1500あべし以上こえると勝負玉が獲得しやすいATレベル3もしくは最高の4が獲得できます。しかし、ゲーム数解除なので最深部の天井に当選する確率は0.36%にしかすぎません。僕も50回ぐらい天井近くまで行きましたが1回しか天井に到達したことがありません。天井に到達したときはすごくワクワクしました。そして勝負玉も10個ぐらい貯まりました。しかし、10連敗で負けて見事に予想通り単発で終了でした。
これらの台で天井手前のゲーム数になるともはや「何も当たらないでくれ」とか、あたりのきっかけをつくる「子役さえくるな」と拒み本来パチスロは当たる事を目的として打っていますが全く矛盾した打ち方に変わります。そして、ギャンブル依存症者はこの天井手前が一番「生か死の状態」で、ドーパミンが大量にでている状態だと思います。そしてさらに天井の恩恵を受けると依存性は加速していきます。
天井を追うことに諦めた人のハイエナをする人たち
このように現行機種でもまだ一撃逆転が狙える天井搭載しているパチスロ台が存在しています。また、勝率を上げようと天井近くの台をチェックして諦めて帰るお客さんのハイエナをしている人もよく見かけます。
負けが込むと、どうしても頭がカッっとしてしまい最終天井に到達すれば一撃で巻き返せるチャンスがあるという事でさらに投資が止まらなくなってしまいます。
最初お店にきてパチスロ打つときは設定が良さそうな台に当たることを願って打ちます。しかし、全くあたらずに最終的には天井狙いという考えになり天井間際になると逆に「ボーナスを当たるな当たるな」と願って打ち続けます。天井まで100ゲームを切ると自分自身がソワソワしてしまい落ち着いていられなくなります。また天井ゲーム数100ゲームぐらいをきると台の挙動が今までまったく静かであったのになぜか最高設定6ぐらいのような挙動をし始めます。最悪天井3ゲーム手前で当たったこともあります。その時はさすがに思いっきり台を叩いてやりたくなりました。それらの難関をくぐり抜けてようやく天井に到達すれば優遇される天井に移行するかの次なる関門に入ります。
天井を追った結果
僕自身の体験から天井まで到達して最高の結果にたどり着いた確率は約15%程度です。残りの85%は、玉砕して投資だけがかさみパチンコ店を出るときはなぜあれほどまでにお金を突っ込んだのか、熱くなってしまったのかと後悔の念が後をたちません。
以上のようにまとめると今でも射幸心をあおる天井機能が存在する台があります。その恩恵を受ける為には、0ゲームからだと5万6万7万とかかります。そこまで行き天井単発や天井間際でボーナスに当選すると投資分だけの負債が貯まります。こんなはずではないと思い込み他の設定の良さそうな台を選び気を取り直して打ち続けてもまたしてもボーナスも引けずにここまで来たら天井まで頑張ろうと思い再び玉砕するはめになります。そうすると自然に1日で軽く10万円以上の負けが決まりもう二度とパチスロは打たないギャンブル依存性だという認識に再度立ち戻りますが明日からどうしようという気持ちでいっぱいになってきます。
パチスロ依存性の僕からすればこの天井という機能はただちに廃止して欲しいと思います。なぜならわずかな望みがあるからそこまで平気で投資をして最終的に撃沈して惨めな結果に陥るからです。