病院や厚生労働省や保健福祉センターの参考文献などをみて回答を書いて行きます。見解は各病院などによっても多少違いますが一般的にいわれているものをまとめていきます。
個人的によくあてはまったもの
個人的には、「嘘をついて家族からお金をせびる・借りる」「ギャンブルする時間が欲しい為、嘘をついて時間を作りギャンブルをする」ことが多かったです。
嘘をついて家族からお金をせびる・借りる
20代前半の頃は、実家のよく母親に電話して「急に結婚式の費用が必要になった」とか「仕事でパソコンが必要で故障して困っている」などなんらかの言い訳を作りお金をせびったり借りたりすることがよくありました。
そういう時は、パチスロをして大負けをして深く反省して「この先給料まで20日も25日もあるのにどうやって暮らしていこうか?」とすごく悩んだ挙句、家族からお金をせびっていました。また、せびったお金から給料日まで生活すればいいのにそのお金でパチンコ店に通うことも多くて明らかに異常な行動を繰り返していました。
嘘をついて時間を作りギャンブルをする
ここ数年は行く回数も減りましたが、10年前ぐらいの一時期はよく仕事終わりにパチンコ店に行きスロットを打っていました。休みの日も朝から打っていたのでその当時はほぼ毎日行っていた事になります。家族からは「いつもどこにいっているんだ?」とか言われていました。パチンコ通いのせいで友達と遊ぶよりパチンコ行く方が楽で楽しくなり友達も数少なくなってしまったのですが苦しい言い訳ですが、「友達の家に行っている」とか言っていました。
ギャンブル依存になる兆候
徳島県にある「藍里病院」では、下記のような兆候があれば背景にギャンブルをしていないか調べた方がよいと言われています。
- 家族、友人、学業、仕事、趣味に費やしていた時間が減ってきた
- 家庭内の不和が増えた
- 言葉が乱暴になったり家で荒れるようになった
- 職場や学校を休むことが多くなった
- お金が足りないから都合付けてほしいとよく言うようになった
- 家の物を勝手に持ち出して売るようになった
- 借金するようになった
- 仕事上のお金を使い込んだ
- 自殺を口にするようになった
このようにあります。9つありますが僕は7つあてはまりました。ギャンブル依存症には早期発見と早期治療が回復の為の一番大事なことなので気になる点があればすぐに行動へ移してください。それでは、「家族・関係者がギャンブル依存症者にしてはいけないこと」をまとめていきます。
借金の肩代わりをする
借金を軽減させてあげて、良かれと思い肩代わりをしてしまうと本人がギャンブル依存症に対しての問題に立ち向かい回復する機会を奪ってしまいます。また、自分で借金を返済をしていない為あらたに依存症の助長をしてしまい借金を繰り返してしまいます。
いくらお金を無心されても貸してはいけませんし尻拭いもしてはいけません。明確に借金の肩代わりをしないと意思表示をすることが大切です。どんなに強くお金は出さないと言っても最後にお金を出してしまえば全く意味が無くなってしまいます。それぐらいに重要なことです。借金問題をどうするかは後の問題でまずはギャンブル依存の治療経験のある医療機関に行くことが先です。ただ、お金をださないと突き放すだけでは本人を追い込むだけになるので「お金は出さないが、困った時は一緒に相談に乗ると伝える」と、解決のために協力する意思を本人に明確に伝えてあげてください。
「意志が弱い」と本人を責める
ギャンブル依存症は意志や自覚の持ちようで治るといった間違った考えを捨てることです。ギャンブル依存症は脳の機能が弱まり衝動や欲求がコントロールできなる病気です。
「ギャンブルという行為は人を依存状態に陥らせるものであり依存状態になると正常な状況判断ができなくなる」病気と理解することで「意志が弱い」というだけの問題ではありません。ギャンブル依存についての本を読まれたりしてどのような病気か認識されるのも重要です。
アルコール依存症の様に表面上に現れず、自覚が無く気づきにくい為に自分の意思で「負けを繰り返して、もう行かない」と誓ってもコントロールできずに失敗してしまいます。その為、家族や関係者がいくら「叱責」「借金の肩代わり」などをしても本人の反発を招いてしまい状況は悪化するばかりです。
本人がギャンブル依存症だと自覚するまでには時間が掛かることからまずは家族の方がギャンブル依存の治療経験のある医療機関などに相談をして適切なサポートの仕方を知ることから始める事がいいと思われます。
行動の監視や辞めると誓わせる
ギャンブルをしていないか、本人の行動を監視することは本人に振り回されて疲れてしまいます。
辞めることを誓わせることよりまずは辞める為にギャンブル依存の治療経験のある医療機関やGAなどの自助グループに行って貰うという行動をしてもらう事です。本人から反発される場合は、家族が先にこのような医療機関やギャマノン(ギャンブル依存症者を持つ自助グループ)のような場所に行くことが当事者にとっての回復に近づきます。
家族ができること
ギャンブル依存症という病気は否認の病とも言われています。本人が治療を受けたがらない場合はまずは家族だけでもギャンブル依存の治療経験のある医療機関に行き相談や話を聞くことをお勧めします。借金の問題ではなくギャンブル依存症という病気という問題だと理解するとその人の意志の問題ではなくれっきとした脳機能の疾患という病気であると認識することが重要です。病気と理解することで当事者に対しての対応も変わると思いますし解決策も見つかってくると思います。
債務整理
借金の肩代わりはしてはいけませんが債務整理や返済計画などは協力してあげましょう。ギャンブル依存症に詳しい司法書士等に相談するのが一番です。ただ単に借金返済のアドバイスの相談機関に行くことはお勧めしません。なぜなら借金の理由はギャンブルだからです。借金している会社は何社あり各いくらあるのか明確にして返済計画をたてて自分で返済するのが必須になってきます。
これ以上借金できない状態にする
順調に返済をしても返済した分、限度額が増え返した分をギャンブルをしていたら意味がありません。消費者金融の会社とこれ以上借金できないような契約にしてもらいましょう。また、これ以上多重債務ができないように本人の身分証を家族が管理するようにしてあげましょう。
お金の管理
ギャンブル依存症者にとって現金はギャンブルをする投資金になってしまいます。ギャンブル依存から回復する数年間は管理をして数千円も持たせない方が賢明な判断かと思います。生活費や会社の必要な経費や借金返済金なども依存症者にとってはギャンブルをする投資金になってしまいます。基本お金を持たせない方が無難です。持たせるにしてもお札は持たせず硬貨のみと決め、一緒に行動する時のみ千円以上の買い物をするなど徹底したほうがいいです。
まとめ
僕自身かなり重度のギャンブル依存症です。「どのような顔してこの記事かいているんだ?」と思われてもしかたがありませんし散々家族へ迷惑を掛けてきて今では反省するばかりです。
今思えば借金を作り始めは仕事を頑張ればすぐに借金は返せると思っていました。それからさらにギャンブルにより借金が膨らみ最終的にはギャンブルで借金をなんとか返さば良いんじゃないかと重度の末期症状になっていました。「家族にはお金をせびったり借金を少し肩代わりしてもらったり」当時付き合っていた彼女には、「意志が弱い」と散々罵倒されたり「お金の管理」を僕の方から依頼しても禁断症状から我慢できずに逆切れして怒ったり今思えば無茶苦茶でした。現在になり1つ救われたのは「ギャンブル依存症は意志や自覚の持ちようで治るといった間違った考えを捨てることです。ギャンブル依存症は脳の機能が弱まり衝動や欲求がコントロールできなる病気」と明確に理解できたことです。それから専門医や自助グループなどに繋がり今はギャンブルに対する衝動がおさまっていることです。今の環境ではこれらの病気が明確になってきましたが16年前、スロットを始めた当初はそんな考えが全くありませんでした。その当時にギャンブル依存症に対する認識や医療機関が今ぐらい進んでいれば人生変わっていたと思いますがそんなこと考えていてもしかたがありません。今をしっかり生きて今現在ギャンブル依存症で苦しんでいる本人やご家族の方に少しでもこの記事が目に留まり解決に繋がればなによりです。