年末特番のパチンコ犯罪番組で見た感想
今日は少し時間があったので年末でよくやっている警察取調べ番組を少し見ていました。よくある年末特番ですね。よくやらせじゃないかという番組も多いのですが。。。
今回は会社の経営者が従業員から騙され1000万以上の詐欺にあった事件が流れていました。
従業員の実家の「父親が肝硬変で体調が悪く入院費・手術費などでお金が必要なのでお金を貸して欲しい」と言われ親身になって聞いた結果貸して上げたがその後全く返済がないという状態でした。
詐欺師の実家は福島県の原発事故が起こった所で東京電力から約1100万円の保証がでるのでそれまで待って欲しいとのことでした。
たびたび返済の催促をしていたが本人も体調を崩して歩けなくなり病院通いになり返せる状態じゃないということでした。
見ていての感想
まぁよくある話しだなと思い詐欺の裏には絶対にパチンコとか豪遊したりして遊んでるんじゃないかなとか思っていました。
でもどうせテレビのゴールデンタイムの時間に原因がパチンコであっても絶対に濁して報道するのだろうなと思っていました。
その後
テレビ局もかなり大掛かりに調査され探偵・弁護士やら調査員のはりこみなどまるで警察か特捜部か分かりませんがかなり大掛かりの体制で取り組まれていました。
詐欺師の行動を調査し張り込みをして観念してもらおうと聞いていきますが詐欺師も、のらりくらりとかわしていく一方でした。
被害者も詐欺師の父親と電話で連絡をして体調を聞いいて「肝硬変で入院されているか?」と聞くとそんなことはなく調査員も詐欺師の実家の福島県まで行かれ父親を確認すると高齢にも関わらず早朝から工事現場仕事を夕方までされていました。肝硬変でもなく入院もせず元気で働かれていました。
これらの証拠をみせつけられ詐欺師も観念して地道に借りたお金を返していくことになりました。もし返済が滞れば刑事事件にも発展できる書面にもサインをして終わりました。
詐欺の使徒
いつものマスコミ報道であればここで悪者を退治して「ちゃんちゃん」みたいな感じで終わるのが普通ですが、詐欺をして使ったお金についてもしっかりとテレビで流してくれています。
パチスロ
その使い道は「パチンコ・パチスロ」・「風俗」・「豪遊」としっかりと伝えてくれたことに正直驚きました。
パチスロについては、○ナザーゴットハーデスの画面をしっかりと移しており「その日いくら負けたんですか?」と弁護士か調査員が問いかけたところ詐欺師は「1万円~2万円ぐらいっすかね?」みたいな軽い感じで答えていました。
風俗
風俗については詐欺師は携帯電話を使いレンタルルームに行き「お店の女の子と遊んでいました」と言いましたがようするに詐欺をしたお金を風俗店で使っていたということです。
豪遊
豪遊と言ってもその場だけの撮影でしたが交際相手がおり、被害者に対しては今日食べるお金も無く1日1食が精一杯と言っていたのですが交際相手に対しては昼間から贅沢なお寿司を食べたりビールを飲んだりとしていました。
まとめ
この詐欺師は他の人にも詐欺をしていて合計1500万円もの詐欺をしていたそうです。
最後は詐欺師も反省をしたのですが反省の弁としてひとつウソをつくとウソを繰り返し後戻り出来なくなったと言っていました。
この詐欺をした人は確かに悪い人で理由もパチスロ・風俗・豪遊と被害者としては許される理由ではありません。しかも、話し合いの場で始めは反省の態度もなくそのまま逮捕されて刑事責任を問われても仕方ない人だと思いました。
しかし、ひとつ弁護するとすれば彼はパチスロにのめり込みギャンブル依存症=病気だったと思います。1000万以上のお金を借りそれを平気でギャンブルにつぎ込み他にも風俗や女性との飲食・豪遊などなど・・・
楽して行きたいという気持ちは彼にはあったと思います。しかし、詐欺を繰り返した要因のひとつとしてパチスロ依存症があったのが大きいと僕は思います。ギャンブルをしたから詐欺をしたということを大きく報道してくれたことに嬉しく思いますしもっと踏み込んで「ギャンブル依存症」を国民に対して周知して頂きギャンブル依存症は病気でありその要因として詐欺に繋がったと伝えてくれれば依存症も減ると思いますし規制もさらに強化されると思います。今までマスコミとパチンコ業界はスポンサーを受け多額の広告費用をマスコミ業界へ支払っていましたがそれも広告規制もあり縮小されつつあります。
それゆえこれらの踏み込んだ報道もできるようになったことは喜ばしい限りだと思いますしさらなるグレーゾーンも報道をして欲しいと期待するばかりです。