ギャンブル依存症の方の3分の1に発達障害(ADHD)?

ADHD

全国173箇所の病院・自助グループと施設を調べました

これまで47都道府県のギャンブル依存症の治療ができる病院や施設を探して紹介してきました。その数173箇所になります。

なぜこのような事をしてきたかというと
1.ギャンブル依存症を扱ってくれる病院や施設が少ない。
10年以上もの前はこのような施設がほとんどなくギャンブル依存症という病気の実態も分からず苦しんでいました。現在になってアルコール依存症の病院などに比べればまだまだ少ないと思います。しかし、昔に比べればギャンブル依存症に対して治療してくれる病院が増えてきました。

2.自分自身が病院やGA(自助グループ)で救われた。
そしてなによりも自分自身が精神科に行きギャンブル依存症の相談をしてADHDと診断され薬を貰い回復してきています。あれほどパチンコ店に取り付かれていた気持ちが一気にさめて行かなくなり現在71日間行っていません。
173箇所の病院・自助グループ・家族会・自治体の相談所などを全部目を通していると興味深い内容があり自分と同じ症状で回復しつつあることが分かりました。2つの病院を紹介します。

ギャンブル依存症の方の3分の1に発達障害(ADHD)

大人のADHDとは不注意、多動性、衝動性という3つの症状があり子供の頃から悩まされ多くの人は自分なりに工夫や改善策を考えて努力して克服していきますが、大人になっても改善できなく生きづらさがあり困っている状態です。
マリアの丘クリニック

静岡県静岡市にあるマリアの丘クリニックの調査結果では、ギャンブル依存症の方の3分の1に発達障害が認められたそうです。発達障害と確定診断がつく割合であって、グレーゾーンを含めると割合はさらに高まるとのことです。このような方たちは共通して確率統計論を無視(あるいは否認)した大当たりへの根拠なき期待感があるそうです。
確かに僕自身も最初は確率や設定などを気にして打っているつもりですが負けが込むと「連チャンすれば取り返せる」とか「1/8192の一発フラグを引けば取り返せる」とか根拠無き期待感や統計を無視して打っていました。
このようにギャンブル依存症の原因の解明や医療の発達で僕自身は救われました。同じように苦しんでいる方は、ギャンブル依存症の治療ができる病院や施設に行き相談されてみてはいかがでしょうか?

2種類に分けられるアディクションタイプ

ひろメンタルクリニック

石川県金沢市にあるひろメンタルクリニックでは、アディクションタイプをAタイプとBタイプに分類されて説明されています。

A(アディクション)タイプ

「ギャンブルさえやらなければ良い人なのに」と周囲は評価する。
仕事は真面目にこなし二面性を持っているので、問題発覚に時間がかかる。発覚しても本人が回復の支援を受けるのを拒み、仕事への拘りを強く持っている。家族も尻拭いを繰り返し、多額の借金を抱えていることも稀ではない。介入が必要なタイプ。

Aタイプへの対応
家族は尻拭い(借金の清算等)には関わらず、本人にギャンブルによって起こったことの責任を取ってもらう。本人には借金を回復への財産として背負ってもらい、G.A.(ギャンブラーズ・アノニマスという自助グループ)、ワンデーポートのような病的ギャンブリング回復のための中間施設、あるいは病的ギャンブリングに対応する医療機関で自分がこれまでしてきたことを振り返り、ギャンブルに依存していた自分について考えてもらい、ギャンブルなしの生活を続けて送れるよう自ら行動できるようにしてもらい、他者からのサポートを受けてもらう。家族も家族教室・家族のための自助グループに通い、ギャンブルにとらわれた生活から家族自身を大切にする生活に変えていってもらう。現金管理は本人に任せるか、本人が家族に依頼する場合は本人の回復度合いに応じて対応する。(ただしいつまでも家族が管理してはいけない。本人が回復しないため)
引用元:https://www.hiromentalclinic.com/admission-guidance

Bタイプ(アディクション以外のタイプ)

・若者(学生時代からギャンブルにはまっている)
・軽度の知的障害あるいは発達障害がある。
・統合失調症がある。
・障害とはみなされないが何らかの弱さを抱えている。

Bタイプへの対応
まずはギャンブル以外の障害の有無を見る。障害や病気があれば障害特性に合わせた支援や服薬等が必要。次に生活上の問題も見てみる。障害ありと診断されているのであれば、生活上の問題事象が障害に起因していないかを考える。多くのケースでは障害とギャンブルの問題は関係している。障害特性に合わせて支援を組み立てる必要がある。療育手帳や精神障害者福祉手帳の取得も選択肢となる。
その人が障害ありと診断されない場合、その人の弱さ・特性に合わせて問題解決に向けた支援をしてゆく。例えば金銭管理ができないのであれば、管理の練習または管理を誰かに委ねることを提案する。家族内では見立てや支援の限界があるため、ワンデーポート(℡045-303-2621)のような場所や支援者が必要な場合がある。
引用元:https://www.hiromentalclinic.com/admission-guidance

自分自身のタイプの考察

2択

A(アディクション)タイプ

こちらの見解をみていくと僕は「A(アディクション)タイプ」もあてはまります。
仕事は真面目にしているつもりでした。しかし、どうしてもギャンブルを辞めれることができずに仕事を頑張り稼いで借金を返そうとしてきました。借金も親からなんらかの嘘をついて悪いとは思いながら借りたりせびったりしてきました。しかし、ギャンブルしている事自体が恥ずかしくて家族にばれるのが嫌で相談する人もほとんどいなかったので客観的に「A(アディクション)タイプ」だと断言できない部分もあります。

Bタイプ(アディクション以外のタイプ)

1.学生時代からパチスロにはまっていました。
2.発達障害、ADHDと診断されました。
3.統合失調症についてはあまり詳しくないのですが調べると、「精神病の一つで妄想がでてきたり周囲に関心を持たなくなったり病気の型は様々で、現実との接触がうまく運ばなくなる。」ようで、言われてみれば該当する部分が多いです。
4.「何らかの弱さを抱えている。」人は大なり小なり弱さを抱えているものだと思いますが、僕自身はトラウマがあったり鬱病を持っているので該当すると思います。
このようにどちらかといえば「Bタイプ」の方が該当するのかと思いました。「対応策も「障害特性に合わせた支援や服薬等が必要」とのことでその通りに行って今のところ順調に回復していると思います。

まとめ

このようにギャンブル依存症になっている人、ギャンブルに嵌る人は発達障害(ADHD)の人が多いようです。差別的にいっている訳ではありません。なぜなら僕も発達障害(ADHD)だからです。むしろ、なぜあれほど狂っているほどにパチスロにハマっていたかという原因が分かり良かったと思っています。
ADHDの僕自身の傾向は、ギャンブルにはまっていた時は訳も分からず変な衝動があり気づけばパチンコ店に入り打ち、負ければ店内をぐるぐる回り台をチェックして帰りたくても帰れないような状態でした。ギャンブル以外でもお酒を飲みすぎたり人から煽られたりすると調子に乗って後悔することがよくあり精神化の先生がいうにはこれもADHDによる衝動が抑えられないことからきている可能性が高いと言われています。
このようにギャンブル依存症の原因の解明や医療の発達で僕自身は救われました。同じように苦しんでいる方は、ギャンブル依存症の治療ができる病院や施設に行き相談されてみてはいかがでしょうか?